アウトプッターへの第一歩
小さい頃仲が良かった友達は素敵な絵を描く子だった。
二人よく肩を並べて好きなキャラクターの絵を画用紙いっぱいに描いた。私は何か見本の絵を見ながらそれをそっくりそのまま模写をすることがうまかった。その子は同じキャラクターをアレンジしたポーズや見たこともない背景で自分色で描くことができた。子どもながらにこれはかなわんなと思ったことを今でも覚えている。
中・高と勉強はそこそこ出来る方だった。計画的に勉強するタイプではなかったが、直前に詰め込んだものをわりといい感じで発揮できるから中間テストの点はよかった。
が、継続的な学力が試される実力テストなどはてんで結果が出せなかった。
つまりインプットしたものをそのまま出すことはできるが、それを自分で消化しアウトプットすることがどうも苦手だったのだ。
大人になって私は看護師として働きだした。看護師という職業は効率化・動線がことさら求められる職業だ。10年間必死で働く中で知らず知らずのうちに私生活でもそれを意識するようになっていた。できるだけ無駄なく失敗ないように。何かをする時は十分に調べ上げてからやる。料理をするときはクックパッドで評価の高いものだけ作るからまずくなりようがなかった。
失敗がないが挑戦もない穏やかな代り映えのない毎日。誰かが提供してくれるお得な情報を消費するだけの受動的な生き方。
そんな自分のやり方に少しずつ感じていた疑問に抗うために、今回この小さなブログから始めてみることにした。
穏やかなアウトプッターへの第一歩。
2022年1月17日